いつ退院できるのかな?早く退院したい。
切迫早産で入院すると気になるのは、退院の時期ですよね。
個々の妊婦さんの病状により、退院の目安は異なってくると思いますが、私の場合は、総合的に問題なさそうと判断されたときに医師から退院の話がありました。
- 切迫早産で妊娠32週から34週まで入院
- 入院時、子宮頸管16mm。子宮頸管炎あり。
- 治療:安静、張り止めの薬(点滴なし)、膣内洗浄・子宮頸管炎の薬(膣内投与)
- 入院期間:19日間
- 総合病院に入院
入院時は退院の見通しがわからない
入院時の退院について、医師からの説明はこんな感じでした。
- 退院の時期は未定
- 場合によっては、そのままお産まで入院している可能性も
お産まで入院・・・そんな・・・
妊婦健診後のランチを楽しみに軽い気持ちで妊婦健診に来た私は、健診からそのまま入院となり、医師からの説明を受け入れきれませんでした。
入院後、携帯で「切迫早産 退院」と検索するも、得られる回答はぼんやりとした感じ。
- 1日で退院となる人から3か月以上入院となる場合も
- 自宅での安静で早産の進行が抑えられると判断されるまで
- 個人差はあるが、34~37週で退院となるケースが多い
- 34週になると、胎児の肺機能がある程度育つため
- 37週以降は正期産となるため
とりあえず、生まれても大丈夫な週数(37週くらい)になったら退院はできそう。
それでも1ヶ月以上入院・・・(泣)
入院4日目の検査で30mmに!?退院できると思ったら経過観察
私が入院していた病院では、週に1回、子宮頸管の長さを測定します。
なんと、入院4日目で私の子宮頸管はかなり回復していました。
・子宮頸管 30mm
・けど、お腹が張ると15mmくらいになりそう
30mmということでもう退院できるかもしれないと思ったのですが、次の日の回診で医師から言われたのは、
頸管30mmは順調だけど、まだ入院して1週間も経ってないからね。
入院時に膣内に雑菌もみられたようだから、34週くらいまでは膣内洗浄を続けた方がいいでしょう。
入院継続です。
(心の声)退院できると思ったのに・・・そんな・・・
【子宮頸管の長さ】子宮頸管ってそんなに短期間で回復するの?
安静にしていても子宮頸管が短くなる人がいる一方で、私は入院して4日間で子宮頸管が16mmから30mmに回復しました。
・入院時:16mm
・入院4日目:30mm
そんなに早く回復するものか疑問に思ったので、医師に聞いてみました。
なぜ4日間で子宮頸管が16mmから30mmに長くなったのでしょうか?そんなに急に変化するのでしょうか?
子宮頸管の長さは変わりやすい。子宮収縮(お腹が張っている状態)してたり、安静時など、その時の状態により変化する。呼吸をしただけ長さが変わることも。
昨日の測定で30mmだったから、もう大丈夫ということではない。
頸管の長さは変化しやすいので、一時的に30mmになっただけかもしれない。
大切なのは、時間が経っても(次の測定時も)、今回程度の長さが保たれていて、お腹の張りも安定しているということ。
なるほど。だから経過観察ということだったんですね。
この時期(妊娠32週前後)の子宮頸管の長さは、一般的にどれくらいあればよいのでしょうか?
妊娠32週くらいであれば、30mmあれば順調。40mmあれば安心といった感じ。
けど、自覚症状がない人だと、健診で測定したら20mmということもたまにあり、頸管の長さは人による。
【子宮頸管炎】なぜ子宮頸管が短くなったの?次の妊娠でもリスクある?
子宮頸管の長さが(一時的に)回復した理由はわかったのですが、そもそもなぜ子宮頸管が短くなったのか気になったので、医師に聞いてみました。
・妊娠30週(里帰り前):40mm
・妊娠32週(入院時):16mm
実は、重いものを持ったり、お腹が張っても休まなかったことが多々あったので、それが原因かもしれないと気になっていました・・・。
里帰り前は子宮頸管が40mmあったのですが、2週間でなぜ急に16mmに短くなったのでしょうか?
今回、子宮頸管が短くなった一番の原因は、子宮頸管炎によるものかと。
通常、膣内には常在菌がいるのだが、それらがいなくなって、細菌に置き換わってしまっていた。
入院時に行った検査でエステラーゼが陽性になっていたと思うが、それが子宮頸管炎などのマーカー。
子宮頸管炎により子宮頸管が熟化して(やわらかくなり)、頸管が短くなったのかと。
なぜ子宮頸管炎になったのでしょうか?
今回の原因はわからない。
妊娠中は免疫力が弱くなるので、ストレスなどが原因でなったりもする。
里帰りに伴い長距離移動したと思うが、そのストレスや環境の変化なども考えられる。
他の妊婦さんでも検査したら、実はエステラーゼが陽性になっていることもある。
次の妊娠でも切迫早産・子宮頸管炎になるリスクはあるのでしょうか?対策はありますか?
リスクが全くないとは言えない。
今回、子宮頸管が短くなった理由は子宮頸管炎なので、次回妊娠時に子宮頸管炎にならないようにするためには、免疫をつけてもらうのがよい。
中には、原因がわからずに子宮頸管が短くなり、切迫早産で入院している人もいる。
重いものを持ったり、お腹が張ったときに休まなかったことは、子宮頸管が短くなったことと関係がありますか?
1つの要因として考えられるが、今回の一番の原因はやはり子宮頸管炎かと。
重いものを持つと腹圧がかかる。
腹圧がかかると子宮収縮(お腹の張り)に繋がる。
お腹が張ると、胎児が下がってくるので、頸管に一時的に負荷がかかる。
それを繰り返しているとやはり頸管が短くなる。
だから、特に妊娠後期は、重いものを持たないようにしたり、お腹が張ったときは休んだ方がよい。
今回の一番の原因は、子宮頸管炎だったんですね。まだ経過観察中ではありますが、原因がわかって少しすっきりしました。
わからないことがあったら遠慮せず聞いてね。
【自宅での安静度】退院するには自宅の環境も大切
3度目の子宮頸管の長さを測定した結果、
頸管30mmはないけど、近いくらい保ててますね。
子宮頸管炎も、お腹の張りも落ち着いていますし、退院どうしましょうか。
ご自宅では、これくらいの安静度が保てそうですか?
退院にあたり、自宅でも入院生活くらいの安静度が保てるか、ということだったのですが、ここで問題発生。
実は、自宅のお風呂を工事しているため、今退院してもお風呂に入れず、銭湯に行くことに・・・
- せっかく子宮頸管炎が落ち着いたのに、陰部の衛生を保てないのはちょっと問題
- 銭湯にいくのはもっての外。安静度が保てないのも問題。
ということで、医師からは即「もう少し入院していましょう」と言われました。
ご自宅の状況が落ち着くまで、もう少し入院していましょう。
【切迫早産の退院】総合的に問題なさそうと判断されたとき
私の場合の退院の条件をまとめるとこんな感じでした。
- 子宮頸管の長さ:30mm程度が保たれていて、安定している
- 子宮頸管炎:落ち着いている
- お腹の張り:安定している(妊娠週数に応じた張りの程度)
- 自宅での安静度:入院生活と同じくらいの安静度が保てる
これらに加えて、妊娠週数が進んでいた(34週を超えていた)ことも退院できた要因かもしれません。
切迫早産の場合は、退院しても早産の進行を抑えることができる、もしくは、正期産に入ったなど、総合的に問題なさそうと判断されたときが退院の時期になるようです。
わからないことは遠慮せず医師に質問しよう
入院してからそのままお産を迎えず、一度退院ができたのはもちろん嬉しかったのですが、それ以上に
- 自分の状態をきちんと把握できた
- 切迫早産やお腹の張りのリスクなどを理解できた
ということが今回の入院生活の収穫だったかもしれません。
今回の入院では、自分の病状について、わからないことは医師に質問して、きちんと理解できるように努めました。
そうすることで、「退院の目安」を自分でも理解して、納得できたので、退院を目標に入院生活を少しは前向きに過ごせた気がします。
お腹が痛くなってしまうこともあり、もう産まれちゃうのかなという不安や、退屈で変化のない入院生活が嫌になってた日も少なからずありました。
先生たちは、毎日多くの患者さんをみているので、忙しそうですが、自分の病状を理解することは大切です。
わからないことは、勇気を出して、医師に質問してみましょう!
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