加入している健康保険に付加給付があったんだけど、最終的な入院費はいくらになるのかな?
私は付加給付があったおかげで、最終的な入院費がだいぶ抑えられました
切迫早産で入院したときに気になる医療費。
私は夫の扶養に入っていたのですが、「付加給付」という制度がありました。
今回は、私の実際の入院費をもとに、健康保険の「付加給付」についてご紹介します。
▼健康保険に加入して入ればだれでも対象の「高額療養費」についてはこちら
健康保険の「付加給付」って?
組合が独自に行っている給付
健康保険の「付加給付」とは、高額療養費に上乗せして、健康保険組合が独自に行っている給付です。
1カ月間の医療費(保険診療分)が健康保険組合で決めた基準額を超えた場合、その超えた額が健康保険組合から支給されます。
高額療養費の払い戻しにさらに上乗せして支給されます
健康保険組合で「自己負担額が2.5万円を超えた場合、付加金を支給します」となっている場合
医療費(保険診療分)が2.5万円を超えた分が後で支給されます。
高額療養費制度により1カ月の医療費(保険診療分)が約8万円で済んだ場合は、2.5万円を超えた金額、つまり、約5.5万円が後で支給されます。
高額療養費が適応されても医療費は高額になるので、付加金が支給されるのはありがたいですね
病院の窓口で支払う医療費は、通常通り3割負担になります。
もしくは、限度額適応認定証を提示すれば、高額療養費制度の適応分までです。
付加給付は健康保険組合が独自に行っている制度になるため、病院の窓口での支払いを抑えることはできません。
通常通り窓口で医療費を支払い、後日、組合の基準額を超えた分が振り込まれます。
だれでも利用できるの?
健康保険組合が独自に行っている制度のため、残念ながらすべての方が対象ではありません。
加入している健康保険組合で付加給付がある場合のみ、利用できます。
付加給付の対象(目安)
- 共済組合や大手企業の健康保険組合などで取り入れられていることが多い
- 組合員だけでなく、扶養している家族も対象のことが多い
- 国民健康保険、協会けんぽ(全国健康保険協会)にはない
夫の扶養に入っている場合でも多くの場合利用できます。健康保険組合のHPを確認してみましょう
どうやって申請するの?
申請方法は、組合によって異なります。
- 申請が必要な場合
- 不要な場合
- 医療費が高額になって該当する場合に申請書を送付してくれる場合
加入している健康保険組(もしくは職場の人事部)に確認しましょう。
私の場合は申請が不要でした
最終的な自己負担額は?
付加給付の制度は、医療費のうち保険診療分が対象になります。
対象外の項目や計算方法など、制度のポイントは高額療養費制度と同様です。
つまり、実際の最終的な自己負担額は、「基準額」、「食事代・個室代」、「自費診療分」を合わせた金額になります。
- 次の項目は対象外
- 食事代・個室代
- 自費診療分
- 医療費の算定は、1日から末日までの1ヵ月ごと
いくら振り込まれる?
振り込まれる金額は、入院した期間、月をまたいだかどうかで、計算方法が異なるので、一概には言えません。
目安でもいいからいくら振り込まれるか知りたいな
おおよそですが、「1ヶ月の入院費分」の付加金は次のように計算できます。
入院費に高額療養費が適応された場合、「1カ月の入院費(保険診療分)」は、おおよそ8~9万円になります。
そのため、「1ヶ月の入院費」の付加金は、8~9万円と組合の基準額の差額になります。
つまり、基準額が2.5万円の場合で、高額療養費が適応された場合は、給付金は6万円前後になると思います。
私の場合は5.8万円支給されました
入院期間が月をまたいだ場合はどうなるの?
入院期間が月をまたいだ場合は、月ごとに計算するので、下図のようなイメージになります。
いつ振り込まれる?
給付金の振込時期は、組合によって異なりますが、おおよそ3~4か月後になります。
私の場合、退院してから3か月後に振り込まれました
【体験談】19日間の入院。最終的な入院費はいくら?
私は切迫早産で19日間入院しました。
健康保険に付加給付があった場合、最終的な医療費がいくらになるのかご紹介します。
最終的な入院費は6.4万円
病院の窓口では、限度額適応認定証の提示により12.2万円でした。
※正確にはオンライン資格確認を利用しました。
退院から3か月後に、組合から付加金が5.8万円振り込まれました。
そのため、最終的な入院費は6.4万円になりました。
前提条件
・付加給付の基準額:2.5万円
・入院期間:19日間
・入院期間は月をまたいでいない
・個室の利用なし(差額ベッド代なし)
付加給付の基準額は2.5万円でしたが、最終的には倍以上かかりました
医療費の内訳
付加給付では、「食事代・個室代」「自費診療分」が対象外になるため、今回の最終的な自己負担は、基準額の倍以上になりました。
- 食事代:25,300円
病院食は「1食460円」と決まっています。
今回は、19日間で55食だったので、
1食460円 × 55食 = 25,300円 となりました。
>>厚生労働省│平成28年4月1日から入院時の食費の負担額が変わり、新たに調理費の負担が追加されます
- 自費診療分:13,726円
総合病院に初診で入院だったので、血液検査料1万円かかりました
高額療養費のときに確認した対象外の「食事代」「自費診療分」の費用はそのままで、「保険診療分」の負担が減ったんですね
▼高額療養費についての説明はこちら
まとめ│付加給付があると医療費がかなり抑えられる
私の場合、民間の保険に加入していなかったので、入院時は本当に心配でした。
付加給付があったおかげで、12万円(高額療養費制度のみ)から最終的な自費負担が6.4万円になりました。
健康保険に付加給付があると医療費がかなり抑えられます。
まずは、健康保険組合のHPを確認して、付加給付の制度があるか確認してみましょう。
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