歯磨きをすごく嫌がるんだけどどうしたらいいかな?
乳歯だけど歯並びが悪いのが気になる
1歳を迎えた我が子は、上下4本ずつ歯が生えてきました。
市の健診でしっかり磨きましょうと指導があったのですが、歯磨きをとても嫌がります。
そこで、市の歯科衛生士さんに1歳児の歯磨き、歯並びについて相談しました。
1歳ころの歯の習慣は大切です。ポイントをお伝えしますね
1歳になったよ!みんなの歯はどんな感じ?
1歳になったばかりであれば、上下4本ずつ歯が生えているのは平均的です。
ただ、歯の生え方には個人差があるので、必ず上下4本ずつ生えているとは限りません。
お友達には、下2本、上がやっと生えてきた子もいました
歯磨きの方法
上の歯が生えそろってきたら仕上げ磨きをしてあげましょう
下の歯は唾液が溜まりますが、上の歯には唾液が溜まりません。
そのため、上の歯は虫歯になりやすくなっています。
仕上磨き用の歯ブラシを用意しよう
歯ブラシは、本人用とは別に、仕上げ磨き用を用意してあげましょう。
仕上げ磨き用ブラシのポイント
- 一般的な形状の歯ブラシでOK
- ヘッドが小さいもの
- 毛先は短め
- 固さは「ふつう」
高価な歯ブラシを使い続けるより、安価なもので構わないので、定期的に新しいものに交換しましょう。
姿勢は仰向け。両手と顔を固定しよう
仰向けにして、ママの足で子どもの腕を固定。
がんじがらめにして、無理やり歯磨きをしています。
その姿勢でOKです!
嫌がるかもしれませんが、歯磨きの時は子どもを仰向けにして腕と顔を固定しましょう。
子どもが嫌がるからといって動き回れる姿勢で仕上げ磨きをしたり、腕を固定しないと
歯ブラシで歯茎がえぐれてしまったりして逆に危ないです。
磨き方①上の歯
上の歯は虫歯になりやすいです。1本ずつ丁寧に磨きましょう。
- 汚れは歯茎と歯の境目にたまりやすいので、歯茎との境目をしっかり磨きましょう
- 上の歯は大きいので、1本ずつ磨きましょう
小さな円を描くように磨くとよいですよ
- 上唇の筋にブラシが当たらないようにしましょう
上唇の筋にブラシが当たらないようにするコツ
- ブラシを持たない方の手(人差し指)で上唇の筋を覆う
- 歯ブラシを斜めにあてる
歯ブラシを平行にして磨くと、ブラシが筋にあたってしまいます
磨き方②下の歯
一度にたくさんの歯を磨こうとすると、ブラシと歯に遊びができます。1-2本ずつ磨きましょう
- ブラシを細かく動かして、1-2本ずつ磨きましょう
- ブラシと歯が垂直になるように歯ブラシをあてます
子どもにもフロスを使いましょう
子どもにもフロスを使ってあげましょう
子どもも歯に食べ物が挟まったり、汚れが溜まります。
子供用糸ようじがあるので使ってみましょう。
フロスを入れるときは、斜めに入れましょう。
垂直に入れると噛んでしまいます。
フロスの頻度
できれば毎日が理想ですが、1日おき、週末だけでもOK。
まずは歯磨きをしっかり行いましょう。
歯磨きを嫌がる理由
押さえつけられるのが嫌なので、歯磨きを嫌がってしまいます
1歳児が歯磨き(仕上げ磨き)を嫌がるのは、押さえつけられて自由が利かなくなるのが嫌だからです。
もう少し大きくなれば、嫌がらずに仕上げ磨きをさせてくれるようになります。
かわいそうですが、歯磨きをしないと虫歯になるのでしっかり歯磨きをしてあげましょう。
上唇の筋が長い子の場合は、ブラシが筋にあたって歯磨きを嫌がる子もいます。
上の歯を磨くときは、ブラシが筋にあたらないように気を付けましょう。
歯並びが悪いんだけどどうすればよい?
まだ乳歯なのに歯並びが悪く、下の歯に隙間がありません。永久歯が生えてきたときに心配です
確かにお子さんの歯は隙間がありませんね
これから生えてくる永久歯は乳歯よりも大きいので、乳歯のときは本当は隙間がある方がよいです。
しかし、最近の子どもは顔が小さく顎も小さいため、乳歯に隙間がなかったり、歯並びが悪かったりします。
歯並びをよくするには、食事のときによく顎を使う(よく噛む)ようにさせましょう。
よく噛む
⇒ あごが発達する(歯が生えるスペースができる)
⇒ 歯が並びやすくなる
よく噛んで食べさるポイント(離乳食完了期の場合)
- ごはんを丸のみしている場合は、形状を少し緩くしてみましょう
- 形状を緩くすると、ごはんが口の中にまとわりつくので、モグモグでき顎を使います。
形状が固いとごはんが口の中でばらけるので、丸のみしてしまいます。
- 形状を緩くすると、ごはんが口の中にまとわりつくので、モグモグでき顎を使います。
- 野菜を柔らかく煮て、噛んで食べさせましょう
- 固すぎる野菜は吐き出すか、丸のみするかになります。柔らかく煮るのがポイントです。
歯並びは顎の発達の他にも、遺伝も影響しています。
ある程度がんばったらあとは諦めて、矯正を検討しましょう。
上唇の筋(上唇小帯)が長いとすきっぱに!?
今日の歯科相談でも、上唇の筋が長いお子さんがが2~3人いました
赤ちゃんのうちは、上唇の筋(上唇小帯)が太い・長いことがあります。
ブラシの当て方を気を付けていれば問題はなく、成長とともに短くなっていきます。
ただし、大きくなっても筋が長い・太いままの場合は、永久歯が生えてきたときに上の歯がすきっぱになることがあります。
永久歯が生えてくるタイミングで筋を切ることを検討しましょう。
定期的に歯科に通っていれば、歯医者さんがその点を見極めてくれます。
いつから歯医者に通えばよい?
3歳児健診が終わったら定期的に歯医者に通いましょう
3歳までは市の健診で歯をチェックします。
そのため、3歳までは特に歯科に通わなくてOKです。
3歳児健診が終わったら、定期的に歯科に通うとよいでしょう。
歯磨きグッズ
仕上げ磨き用歯ブラシ
歯ブラシは、赤ちゃん用(本人用)とは別に、仕上げ磨き用を準備しましょう。
タフトやCiメディカルなどが歯医者さんでもすすめられています
フロス
歯が生えそろってきたら、歯磨きと合わせてフロスも使うようにしましょう。
歯磨きの絵本
歯磨きが少しでも楽しくできるように絵本を読んであげるのもおすすめです。
我が子は、仕上げ磨きは嫌いですが、ノンタンの絵本を読んでいると楽しそうに自分で歯磨きをします
まとめ│1歳児が歯磨きを嫌がるのはしかたない!がんばって歯磨きしよう
1歳児が仕上げ磨きを嫌がるのは仕方ないことです。
もう少し大きくなると嫌がらずにできるようになります。
虫歯にならないためにも、いまは心を鬼にして毎日仕上げ磨きをしてあげましょう。