授乳の時に乳首が痛くて痛くて、もう限界です(泣)
おっぱいトラブルで悩んでいるなら早めに母乳外来に行くことをおすすめしたい!
初めての母乳育児。
おっぱいを咥えさせればどうにかなると思っていたのですが、それは甘い考えでした。
初めて母乳をあげたときに乳首に血豆。
それからずっと乳首の痛みや乳腺炎、おっぱいトラブルが絶えませんでした。
- 初産
- 初めての授乳時に乳首に血豆
- 産後から1ヵ月ずっと乳首が痛いまま授乳を続けていた
本記事では、乳首が痛くて母乳外来に行った体験談、母乳外来に行く手順をご紹介します。
【体験談】乳首が限界!母乳外来へ
乳首が痛いけど我慢して授乳
壮絶な陣痛を経て、我が子を出産。
翌日から母乳育児が始まりました。
少し先に出産した友達が赤ちゃんにおっぱいをあげる様子を見ていたので、とりあえずおっぱいを咥えさせれば、母乳はどうにかなるだろうと思っていました。
ところが、そんな簡単にはいきませんでした。
初めての授乳から乳首に血豆。
赤ちゃんの吸引力は思っていた以上に強くて、すぐに乳首の境目に亀裂が入りました。
新生児のうちは3時間ごとの授乳、多いと1時間あけないうちに授乳することも。
亀裂が入った乳首を休めることができないだけでなく、頻回授乳なので授乳ごとに乳首の亀裂が深くなり、傷が増えていきます。
入院中に助産師さんから、授乳について様々な指導を受けましたが、乳首は痛いまま。
痛みは改善するところか、授乳を重ねるごとにひどくなっていきました。
痛みがひどかったのでおっぱいを休ませたかったのですが、助産師さんからは、
- 母乳量を増やすためには頻回授乳が必須
- 少しでもおっぱいを咥えさせることが大切
ということで休めることは許されず。
赤ちゃんの咥え方が浅いと乳首が痛くなると言われていたので、助産師さんに授乳をチェックしてもらったのですが、どの助産師さんからも「上手ね」と言われました。
(総合病院だったので、助産師さんはたくさんいました)
乳首がもげそうなほど痛かったのですが、歯を食いしばって授乳を続けました。
もう限界、母乳外来へ
退院してからも乳首は変わらず痛いままでしたが、がんばって授乳を続けていました。
1ヶ月健診を終えて少ししたころ、乳首の先端に白いできもののような塊ができていました。
授乳をすると塊が小さくなることもありましたが、完全になくなることはありませんでした。
おっぱいが詰まったのかな?と思い、爪で取り出してみようとしましたが塊は取れず。
また、赤ちゃんが泣いて泣いて授乳間隔が1時間ごとになりました。
乳首を爪でいじったときに傷つけてしまい、1時間ごとの頻回授乳で乳首がダメージを受けたのでしょうか。
乳首に衣服が触れるだけでおっぱいに激痛が走るようになってしまいました。
じっとしているだけでも痛くて、おっぱいが滲み出るだけでも痛い・・・
赤ちゃんに吸われるなんてもってのほか。
もう授乳どころではありません。
赤ちゃんに吸われるのはどうしても無理だったので、搾乳して哺乳瓶で飲ませることにしたのですが、その搾乳方法もよくなかったみたいで、搾乳するのも痛くなってしまいました。
入院中に搾乳方法の指導はなかったので自己流で搾乳していたのですが、摩擦がかかりすぎていたみたいで、おっぱいが赤くなっていたのです。
赤ちゃんに吸われても痛い、搾乳しても痛い。
何もしないと今度はおっぱいが張ってきて痛い。
もうどうしたらいいのかわからず、赤ちゃんをかわいいと思う余裕がなくなっていました。
搾乳での授乳と、たまに直接の授乳。
2,3日がんばっていたのですが痛みと疲労が限界に達していました。
見るに見かねた母から「母乳外来に行ってみたら?」と言われ、母乳外来に行くことにしました。
助産院の母乳外来に電話予約
出産した総合病院でも母乳外来を行っていましたが、総合病院の助産師さんは若い方が多く、産後の入院中に授乳指導していただいても乳首の痛みが軽減されることはなかったので、ベテランの助産師さんから授乳指導を受けたいと思い、助産院の母乳外来に行くことに。
藁にも縋る思いで助産院に予約の電話をしました。
「1ヵ月以上もがんばっていたのね。たぶん赤ちゃんの咥え方が浅いんだと思うの。今日のお昼前なら予約が取れるから、おチビちゃんも連れてきてください。」
痛みで夜も眠れず、終わりが見えない母乳育児に身も心もボロボロだったので、助産師さんの「1か月以上もがんばっていたのね」という一言に涙が出そうになりました。
また、予約は2,3日後になるかもしれないと思っていたのですが、その日のうちに診てもらえることになり、本当に救われた思いでした。
母乳外来でおっぱいマッサージと授乳方法の指導
母乳外来では、助産院の代表でもある助産師さんが対応してくださいました。
まずおっぱいマッサージをしてもらいました。
上半身裸になり、ベッドに仰向けになります。
助産師さんがマッサージをしてくれたのですが、自分でもびっくりするくらいおっぱいがぴゅーぴゅー飛びました。
次に、授乳方法を教えてもらいました。
出産した病院で入院中にも赤ちゃんに深く咥えさせる方法は教えてもらっていたのですが、入院中とはまた違ったやり方を教えてもらいました。
入院中の赤ちゃんは、生後1週間前後の新生児。
私が母乳外来を受診した時はすでに1カ月になっていました。
生後1ヵ月になると体重も4キロ近くあり、生後1週間の新生児よりしっかりしてきます。
そのため、基本的なポイントは同じなのですが、1カ月の赤ちゃんに合った授乳方法を教えていただきました。
赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているサインやおっぱいを探すしぐさ、手の添え方など、入院中には教えてもらえなかったことも教えてもらいました。
母乳外来で教えてもらった授乳ポイント
- 赤ちゃんにおっぱいを探させる
- 赤ちゃんは肌で乳首を探すことができる。そのため、赤ちゃんのおでこに乳首を触れさせると、赤ちゃんは首を左右に振って乳首を探し始める。
- 添い乳は、赤ちゃんのおでこに乳首を当てて、赤ちゃんに乳首を探させて、咥えさせる。
- 赤ちゃんのあごは上向きに
- 大人でもあごを引いた状態だと飲みにくい。赤ちゃんのあごは上を向いた状態に。
- 乳首を上向きにした状態で咥えさせる
- 赤ちゃんから見て乳首が上向きになるように、乳首の元を指で引っ張る。その状態で赤ちゃんのあごがおっぱいにくっついて、大きな口を開けたタイミングで乳首を引っ張っている指を離す。そうすると乳首が赤ちゃんの上顎にフィットして授乳できる。
- 何もせずにそのまま咥えさせると、赤ちゃんの舌で乳首が押し返されてしまい、乳首が浅いところで留まってしまい、結果、浅い咥え方になる。
また、授乳時の抱き方も4パターン教えてもらいました。
授乳時の抱き方
・添い乳
・縦抱き
・横抱き
・フットボール抱き
入院中に横抱きとフットボール抱きは教えてもらっていたのですが、添い乳を教えていただいたことで、その後の育児がずっと楽になりました。
添い乳は、自分が眠いときや疲れ切っているときは、赤ちゃんとつぶしてしまったり、窒息させてしまうリスクがありますが、そうでなければママも休息できるのでおすすめだそうです。
「赤ちゃんは首が座るまで、3か月くらいまでは、胎児と同じようなものなの。ママのおっぱいと赤ちゃんのお口はつながっているのよ。」
担当してくださった助産師さんはとても穏やかで温かく、頻回授乳と乳首の痛みに疲れ切っていた私は、助産師さんのケアと温かい言葉に救われました。
即効性はなかったけど徐々に乳首の痛みが改善
母乳外来に行った結果、
おっぱいマッサージをしてもらったので、おっぱいはすっきり軽くなりました。
母乳や育児の不安や悩みにも的確なアドバイスをもらえて、心も軽くなりました。
一番問題だった乳首の痛みは、既に亀裂が入っていたので「母乳外来ですぐ治る」ということはありませんでしたが、母乳外来で教えてもらった授乳方法を続けていたら、乳首の痛みは徐々に改善しました。
4か月。あの時の乳首の痛みはどこへ
あの時の赤ちゃんも4か月になりました。
赤ちゃんは3,4カ月になると周りのことにいろいろと興味を持つようになります。
おっぱいをあげていても、周りをきょろきょろして、刺激があるとおっぱいに集中できなかったり。
おっぱいを咥えた状態で、物音の方を向いたりすることもあります。
1カ月のときは、乳首にちょっとした刺激がくわわるだけでも痛くて痛くて、赤ちゃんがおっぱいを咥えた状態で首を振るなんて恐怖でしかありませんでした。
けど、赤ちゃんの成長とともに乳首も強くなり、お餅のように伸びるようになりました。
赤ちゃんが乳首を咥えて首を左右上下に振っても、全く痛くなくなりました。
いまでは、乳首が痛い、授乳が恐怖と悩んでいたことが懐かしくさえ思えます。
母乳外来に行ってみよう!
母乳外来に行く手順、私が知っておきたかったポイントをまとめました。
【STEP1】いくらかかる?自治体の産後ケアの助成を確認しよう
基本的に母乳外来は保険適応外のため全額自費になります。
初診 5,000~6,000円くらい
再診 3,000~4,000円くらい
母乳外来に行きたいけど、この金額を全額負担はちょっと大変かも
ほとんどの自治体では、病院・助産院と連携して産後ケア事業を行っています。
産後ケアの助成を行っている場合は、母乳外来が対象になっていることがあり、助成が受けられると2~3割、自治体によってはワンコインで受診できます。
助成が受けられる場合は、ぜひ活用しましょう!
【STEP2】どこの母乳外来に行くか決めよう
産後ケアの助成が受けられる場合は、自治体の申請方法に従いましょう。医療機関が指定されている場合があります。
産後ケアの助成が受けられない場合、母乳外来をやっている病院・助産院からチョイスしましょう。
- 自宅から近い
- 母乳外来には赤ちゃんも連れて行くので近い方が◎
- 出産した病院の母乳外来
- 入院していたときの授乳指導が自分に合っていて、母乳外来があれば慣れているところを◎
- 助産院の母乳外来
- 出産した病院の母乳指導が合っていなかったり、出産した病院が総合病院の場合は、助産院をチョイスしてみるのも◎
総合病院など規模が大きい病院は、教育現場としての役割を担っていることや新卒から採用していることもあり、若い助産師さんが多いです。
総合病院にもベテランの助産師さんがいますが、助産院の方がよりベテランの助産師さんに担当してもらえる可能性が高い印象です。
※経験値、年齢層などは病院や助産院にもよります。
私は、総合病院と助産院のどちらでも母乳指導を受けましたが、助産院の授乳指導の方がよかったと感じました。
総合病院は事務的な印象でしたが、助産院は親身で「ママが楽なやり方がベストだよ」と助言をもらい、無理せず母乳育児を進める方法を一緒に探してくれました。
【STEP3】予約をしよう
母乳外来は予約制のところがほとんどです。
診療時間内であれば、即日対応してくれるところもあるので、まずは電話で予約してみましょう。
- 持ち物
- 費用
- 同伴者がいる場合は、同伴者の入室がOKか
母乳外来には何を持っていけばいい?
母乳外来では、おっぱいマッサージや赤ちゃんの授乳方法を見てもらうので、必要なものを持参しましょう。
- 母子手帳
- 健康保険証、診察券
- タオル3~4枚くらい
- おっぱいマッサージのときに使用
- ビニール袋
- おっぱいマッサージで使用したタオルを入れる
- オムツ、お尻ふき、着替え
- 哺乳瓶・ミルク・お湯(必要な場合)
- お湯は提供してくれる場合もあります
- 授乳で使用している器具(ある場合)
- 保護器、搾乳機など
授乳で使用している器具(保護器、搾乳機など)を持参すると、使用方法をチェックしてもらえたりします
外出が難しいなら訪問という手段も!
産後間もないと外出できるほどママの体調が回復していなかったり、赤ちゃんを連れて外に出ることにためらいがあったりしますよね。
病院・助産院によっては、訪問に対応していることもあります。
通常の受診料にプラスして交通費などが上乗せされますが、生後間もない赤ちゃんと外出する手間やガソリン代などを考慮すれば、プラス分はたいした金額ではないのではないのでしょうか。
外出が難しい場合は無理せず、助産師さんにご自宅まで来てもらいましょう。
私は、産後1ヵ月で車で20分の助産院に行ったのですが、まだ悪露が続いていてあまり体調がよくありませんでした。そのため、母乳外来から帰ってきたらどっと疲れてしまいました。今思えば訪問してもらえばよかったです。
まとめ│乳首が痛いならすぐ母乳外来に行こう!
乳首の痛みを我慢していても、改善することはなく、傷が深くなっていき、白斑ができたり、さらなるおっぱいトラブルを引き起こすだけでした。
乳首が痛いときは、早めに助産師さんに授乳方法の軌道修正をしてもらいましょう。
乳首が痛くないと、授乳は心地よくて、赤ちゃんとの至福のひと時なんですよ。
当時の私に伝えたい!乳首が痛いなら、すぐ母乳外来に行こう!!