切迫早産で入院│入院中の妊婦健診は補助券の対象?里帰りの場合は?

入院中に妊婦健診があったんだけど、補助券は使えるのかな?

切迫早産の入院が長引くと、入院期間中に妊婦健診を受けることがあります。

本記事では、入院中に妊婦健診を受けた場合に、妊婦健診の補助券が使えるのかご紹介します。

目次

入院中の妊婦健診って何するの?

通常の妊婦健診の場合、次のような内容になります。

妊娠中期(24週~35週)の妊婦健診の場合
  • 頻度:2週間に1回
  • 検査項目
    • 血圧測定
    • 体重測定
    • 浮腫
    • 尿検査
    • 腹囲・子宮底長の測定
    • 超音波検査(期間内に1回。ほとんどの病院で毎回実施)
    • 血液検査(期間内に1回)
    • B群溶血性レンサ球菌

(参考)厚生労働省│妊婦健診Q&A

私が切迫早産で入院中に受けた妊婦健診は、次のような内容でした。

妊娠34週の妊婦健診(切迫早産で入院中)
  • 検査項目
    • 血圧測定
    • 体重測定
    • 浮腫
    • 尿検査

※血圧と体重は自分で測定。
当日の朝、看護師さんに母子手帳を渡して、測定した内容を看護師さんが母子手帳に記入。

腹囲と子宮底長も、母子手帳に項目があるのですが、測定せず空欄のまま。経腹エコーなどで赤ちゃんの様子を確認して、羊水量なども測定しているので、入院中は測定しないということでした。

「妊婦健診」というより看護師さんが母子手帳に測定した項目を記入しただけ・・・?いつもの妊婦健診と違うけどいいのかな?

妊婦健診は、妊娠期間中の母子の健康状態を定期的に確認するために行っています。

切迫早産で入院している場合、
・毎日、NSTで赤ちゃんの心拍を確認
・週に1回程度は医師による超音波検査(経腹エコー・経腟エコー)
などにより、母子の健康状態は毎日確認されています

そのため、「妊婦健診」で改めて母子の健康状態を確認する必要はなく、

入院期間中の「妊婦健診」は、「標準的な妊婦健診のスケジュール」に沿って、母子手帳の記入項目を埋める形だったようです。

妊婦健診の補助券について

妊婦健診は、通常、保険適応外となり自費診療(全額自己負担)となるのですが、住んでいる自治体に妊娠届を提出すると、妊婦健診の補助券(受診券)がもらえます

補助券を使うことで、妊婦健診の全額もしくは一部を自治体が負担してくれます。

ただし、補助券の枚数や金額は、自治体により異なっています

妊婦健診は通常14回ほど受診するのですが、どこの自治体も14回以上は助成しています。

また、自治体ごとに発行された補助券は、自治体が契約している医療機関のみで使用できます。

そのため、里帰り出産などで住んでいる地域以外の病院で妊婦健診を受診した場合、補助券は使用できません

「住んでいる自治体」と「里帰り先の医療機関」が契約を結んでいないので、自治体が発行する補助券は使用できない、ということなんですね。

里帰り先で妊婦健診を受診した場合、多くの自治体では、償還払いで対応していて、妊婦健診にかかった費用の一部を補助しています。

■償還払いとは
里帰り先の妊婦健診でかかる費用について、いったん妊婦さんが全額自己負担します。
その後、住んでいる自治体に申請すれば、健診費用の助成を受けることができます
※申請に必要な書類や申請期限、助成額など詳細は、お住いの自治体にご確認ください。

【まとめ】妊婦健診の補助券(受診券)
  • 住んでいる自治体に妊娠届を提出すると妊婦健診の補助券がもらえる
  • 補助券の枚数や助成金額は、自治体により異なる
  • 【里帰り出産の場合】補助券は住んでいる地域以外の病院では使用できない
  • 【里帰り出産の場合】里帰り先で受診した妊婦健診の費用はいったん全額自己負担して、住んでいる自治体に申請すれば費用の一部について補助が出る(償還払い)

(参考)厚生労働省│妊婦健康診査の公費負担の状況に係る調査結果について
(参考)東京都福祉保健局│妊娠がわかったら

入院中の妊婦健診は補助券の対象?

補助券は自費診療の妊婦健診が対象

補助券は、基本的に「保険適応外(自費診療)」の妊婦健診を助成する制度になります。

そのため、入院中に受診した妊婦健診が「保険適応(3割負担)」の場合は、補助券が使用できないそうです。

私が住む自治体でも「保険適応外(自費診療)」の場合のみ、補助券が使用できると言われました。

入院中の妊婦健診
  • 保険適応(3割負担)」の場合:補助券が使えない可能性が高い
  • 保険適応外(自費診療)」の場合:補助券が使用できる可能性が高い

(参考)西宮市│妊婦健康診査費用助成のよくあるご質問(Q&A)
(参考)赤石氏│手続き・健診等(妊婦関係)

補助券は自治体ごとに発行されているので、自治体ごとに制度が若干異なることがあります。入院中の妊婦健診に補助券が使用できるか(助成の対象か)は、お住いの自治体にご確認ください。

入院中の妊婦健診は「保険適応」のことが多い

通常の妊婦健診の場合、「保険適応外(自費診療)」となりますが、切迫早産で入院中の妊婦健診は「保険適応(3割負担)」になることが多いです。

私が入院していた病院も、保険適応(3割負担)でした。

入院中の妊婦検診が保険適応か、補助券が使用できるか、病棟のクラークさんに確認しましょう。

里帰り出産の場合はどうすればよい?

里帰り先で妊婦健診を受診した場合、多くの自治体では償還払いで対応しているのですが、

入院中の妊婦健診が「保険適応(3割負担)」だった場合は、そもそも補助券が使用できないので、償還払いの対象外になります。

ですが、入院中の妊婦健診が「保険適応外(自費診療)」などにより、補助券が使用できる場合は、償還払いの対象となる可能性が高いので、お住いの自治体に領収書のもらい方を確認しておきましょう

償還払いを申請する場合、妊婦健診の領収書が必要になります

私が住む自治体では、入院中の妊婦健診が「保険適応外(自費診療)」だった場合、
・入院費(保険適応分)
・妊婦健診(自費診療分)
の領収書を分けてもらってきてほしいと言われました。

結局、入院中の妊婦健診は「保険適応(3割負担)」だったので、償還払いの対象にはなりませんでしたが・・・

確認しよう(里帰りの場合)
  1. 病棟のクラークさんに確認
    • 入院中の妊婦健診が保険適応かどうか
  2. お住いの自治体に確認
    • 入院中の妊婦健診は償還払いの対象になるかどうか
    • 償還払いの対象になる場合、領収書はどのようにもらえばよいか

「保険適応外(自費診療)」の場合で、領収書を分けてもらう必要がある場合は、クラークさんにお願いしましょう

私の場合、妊婦健診(32週)からそのまま切迫早産で入院となったのですが、この場合の妊婦健診(32週)も、保険適応(3割負担)になりました。

入院中の妊婦健診には補助券が使えないことが多い

妊婦健診の補助券は、基本的に「保険適応外(自費診療)」の場合に、費用の一部を補助する制度になります。

まずは、入院している病棟のクラークさんに妊婦健診が保険適応かどうか確認してみましょう。

里帰りの場合は、お住いの自治体にも償還払いの対象か確認しておきましょう!

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